移動中の楽しみは不死の山へと消えていったのだろう。
朝から二度寝三度寝を繰り返して朝食もたくさん食べた神谷は快調そのものでした。
大日本プロレス静岡大会に向かうバスに乗りラジオ(マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0)を聴いて周りの人に気が付かれないように笑う。
神谷はラジオが好きなのだ。
言葉が想像力を刺激して頭の中で映像化する作業というのが最高に心地よい。
しかもラジオのよいところはトンネルの中に入り暗くなっても、バスが大きく揺れても変わることなく神谷の気分を害することなく楽しませてくれるところが素晴らしい。
もしも電波という概念を編み出した人物がその場にいるのならば日高屋のレモンサワーと餃子をご馳走するくらいには神谷はラジオに感謝している。
それに中華料理はとてもよい。
日高屋のレバニラや生姜焼きや野菜炒めは中華料理かどうか疑わしいが日本の中華料理屋というのはそういう物なのだと思う。
作る側がこれは中華料理ですよと提供してしまえばそれは中華料理であり、カツ丼やオムライスがメニューにあっても中華料理屋として店を構えているのならばそれはまごうことなき中華料理なのだ。
王将のソース焼きそばが普通に美味しいように最近の料理は国境という物を越えているのだ。
私達日本人が自宅でカレーライスを食べたり、朝からパンを食べることに何も疑問を抱かないように料理の境界線というのは遥か昔に消滅したのである。
それについてはいささか悲しいような気もするが今の神谷とってはあまり関係のないことである。
それは静岡に向かう途中でのトイレ休憩の時でした。
TwitterというSNSで何気なく世の中に発信しようとして「神谷」とだけつぶやいた後に悲劇は突然あらわれたのである。
神谷はトイレの個室にてほんの少しだけこのつぶやきが世界にどの程度影響を与えたのか気になってきたのである。
iPhoneに繋がっていたイヤホンを外して神谷は神谷のTwitterのページを開いて「神谷」という投稿を確認する。
ありがたいことに何件かのリツイートといいねをいただいていることに安堵した。
神谷はこの「神谷」というつぶやきにより神谷として存在しててもいいんだということに今まで以上に自信を深めたのだ。
そんな自信に溢れる神谷に置き去りされるiPhoneのイヤホン。
このイヤホンに気がついたのはバスがSAを出発しておおよそ15分後である。
さらばだ100円均一で買ったイヤホンと何年使ったか分からないヘッドホンジャックアダプター(´Д` )
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是非!ご利用下さい^_^